何かと体調不良が多くなるシニア犬は、薬を飲ませる機会も増えます。
一方で、薬を飲むのが苦手な子も珍しくなく、苦労する飼い主さんも多いでしょう。
今回は、薬を嫌がる老犬に上手に飲ませる方法をご紹介します。
粉薬は一見あげるのが簡単に感じますが、苦味がダイレクトにわかるため犬にそのまま飲ませるのは難しいでしょう。
粉薬はウェットフードやペーストタイプのおやつに混ぜるのがオススメです!
一方、ご飯やおやつにふりかけただけでは薬の味が目立ち、愛犬が食べるのを躊躇するケースもあります。
薬の味が目立たないようよく混ぜるか、フードやおやつでしっかり薬を覆い隠しましょう。
また、粉薬は水に溶かしてスポイトやシリンジを使って口に含ませる方法もあります。
ご飯やおやつに混ぜると食べ切らずに残すことがありますが、スポイトなら確実に愛犬に飲ませられるので安心です。
ただし、一気に口の中に流し入れると誤嚥を引き起こす危険があります。
スポイトなどで飲ませる場合は、口の横から少量ずつ流し入れるようにしてください。
錠剤やカプセルは、犬の舌に乗せて飲み込ませる方法が一般的です。
薬を舌に置いた後に口を閉じ、喉をさすって飲み込みを促します。
一方、この方法は慣れていないと難しく、嚥下力が低下したシニア犬は嫌がることも多いでしょう。
普段あげているご飯がウェットタイプであれば、少量を手に取りその中に薬を包んで食べさせるのがオススメです。
ご飯の中に直接薬を入れてもいいですが、フードの味がいつもと違うと警戒して食べなくなる子もいます。
薬を混ぜたご飯は手からあげて「ご飯と別のもの」と認識させましょう。
普段のご飯がドライタイプの場合、お湯でふやかしたフードか犬用チーズや焼きいもなどのおやつで薬を隠すのもいいでしょう。
薬をしっかり包み込むことで、愛犬に不信感を抱かせずに飲ませられます。
ただし、普段食べ慣れているおやつ以外だと、お腹を壊してかえって体調を崩す危険もあるので注意してください。
最近では、犬にストレスフリーで投薬できる補助食品も多く販売されています。
投薬用の食品は一般的な犬用おやつに比べ、保存期間が長い・粘度があり薬を包みやすいなどのメリットがあり、とても便利です。
投薬用おやつは通販サイトやペットショップ・動物病院で販売しています。
どうしても上手に薬をあげられない時はこうしたアイテムも頼ってみましょう。
また、薬を嫌がる愛犬になんとか飲んでもらおうと気張る飼い主さんは多いです。
しかし、飼い主さんに力が入りすぎていると、その緊張を感じ取った愛犬がさらに警戒します。
愛犬に薬をあげる際、まずは飼い主さん自身がリラックスしてください。
その上で、今回ご紹介した方法を試して、愛犬にも飼い主さんにもベストな投薬方法を見つけてくださいね。